整体師さんが言っていた、「心」と「頭」のバランス
Noahです。
お世話になっている整体師さんが、こんなことを言っていました。
「心と頭のバランスが大事」と。
だいたい整体師さんの言っていたことを要約すると、人は判断する時に感情、つまり「心」と、理性や論理、つまり「頭」を使っている。しかし、あまりにどちらかに寄りすぎると、それが身体の様々なバランスを崩すことになり、病気になったりしてしまう、ということ。
この考え方は最初は、ふーん、なるほどねぐらいの感覚で聞いていたのですが、徐々に、これは意外に人生の中でも大事なことだなあと思うようになったので、ここに書いておこうと思いました。
そもそも、現代人は常に感情と理性を使っています。仕事をしている時。誰かとコミュニケーションをとっている時。何か重要な判断をする時。重要でなくても何らかの選択をする時。
こうした時に、いつも感情だけで判断していると、例えば「ルールを守れていないために人や社会に迷惑がかかってしまう」とか、「自分に損になる」というようなことが起きます。こうしたことから、ある一定程度、自分の感情に歯止めをかけておくことは大事なことです。例えば、いくらお腹が空いていても、いきなりスーパーに入ってお金も払わずにその場で商品を掴んで食べたりはしないわけです(動物や小さい子供なら分かりませんが)。
というわけで、私たちは社会で生きるために理性や論理を発達させてきました。
ところが、整体師さん曰く、現代人はあまりにも「頭」を使いすぎていて、それが身体のバランスを崩してしまうことにつながっている、というのです。もっと感情をうまく使う練習をすべきだと。
確かに、ある一定程度以上の判断になった時、判断に論理だけを使うと、極めて陳腐な結論しか出てこないことがよくあります。また、仕事などでも、直感というのはだいたい当たっていて、「なにか言葉では言い表せないけど、その選択は直感的にいけてないぞ」と思ったことは、やっぱり後になってみると何かが足りなかったりするわけです。
私としての仮説なのですが、論理を司る脳のリソースというのはそんなに大きくはなくて、むしろ、動物的な直感の方が、実は脳の計算のリソースが高く、その結果、頭では計算が追いつかないようなところまで直感や感情が勝手に計算してくれるんだと思っているんですよね。
なので、自分の感情にはある程度従ったほうがいい。個人差はあるでしょうが、「なんかよくわからないけど、いいな」と思ったことは実は結構な感じでうまくいくし、「これはなかなか、正しい論理だけど微妙に心で納得できてない…」と思うことは、何らかの問題を抱えていたりするのです。
ただ、周囲とコミュニケーションをとったりするときには論理を使わないと、なかなか共感を得ることができません。なので、そこは直感的に思ったことをいかに筋道を立てて相手に説明できるか、だと思っています。日々の判断で感情をうまく育てて使っていくことを、今後も心がけたいと思っています。